【考察】
　抗C、抗Dおよび抗Eはいずれも、Rh判定抗原に対する抗体です。Rh判定抗体は大部分のものが免疫起源です（赤血球への曝露によって生じます）。ただし、自然発生の例もいくつか報告されています。この抗体は多くの場合IgGまたはIgＭであり、高蛋白、抗グロブリンまたは酵素試験で最も良く反応します。
　Rh判定抗体は稀に、補体と結合します。抗C、抗Dおよび抗Eはいずれも、溶血性輸血反応（ETR）や新生児溶血性疾患（HDN）に関連づけられます。Rh判定抗原を産生する遺伝子は、1番染色体上にあります。現在、Rh血液型判定に指定されている抗原は40を超えています。International Society for Blood Transfusion（ISBT）は、Ｒh血液型判定をグループ004と称しています。比較的一般的な抗原の名称の一部を以下に挙げてあります。 

Fisher‐Race            Weiner    Rosenfield      ISBT記号      ISBT数字

命名                     命名法    命名法

D                         Rh0       Rh1             RH1          004．00l

C                         rh'       Rh2             RH2          004．002

E                         rh''      Rh3             RH3          004．003      

c                         hr'       Rh4             RH4          004．004     

e                         hr''      Rh5             RH5          004．005 

f                         hr        Rh6             RH6          004．006

Cw                        rhw1      Rh8             RH8          004．008

（8）                     hrv       Rh10            RH10         004．010

（9）                     rhG       Rh12            RH12         004．012
問題8．（8）の中に入る言葉は次のうちどれでしょうか？
　　　　　　　f Cw ces(V) 　　　　　　　
前へ戻る　　　　　　　　　　　　　　　 最初に戻る