【考察】
　再生不良性貧血である患者SC21は、2単位のPRBC（Packed Red Blood Cells：赤血球濃厚液）のために本日は待たねばならないでしょう。我々はこの患者血清から2つの抗体（抗Fy^bと抗Jk^b）を検出しました。我々は輸血が必要になった時に、保存しているこれらの単位の血液が利用できることを確かめるために、SC21の血液学者と緊密に仕事することが必要です。
　SC21のために2単位の連合血液を見つけるのに供血者人口の人種混合を考慮すると、5〜40単位がスクリーニングされる必要があります。白人の場合は18％がFy（a＋b−）で、26．3％がJk（a＋b−）です。一方アフリカ系一アメリカ人グループでは77％がFy（a＋b一）かFy（a -b−）であり、5l．l％がJk（a＋b−）です。
　抗Aの存在よりセルフチエックの血清はB型であることが確認されます。
　抗Fy^bと抗Jk^bの両方とも遅発性溶血性輸血反応を起こしたり死亡したりする報告がありますが新生児溶血性疾患（HDN）の報告はありません。Duffy式血液型の章でKay Beattieによると抗Fy^bによるHDNのたった1つのケースが光線療法と2単位の赤血球輸血で治療された事が報告されています。Ruth Mougeyは抗Jk^bについては、重症のHDNでは発見しなかったと報告しました。（l）おそらく通常は低力価の抗体が存在しているためと考えられます。稀に致命的となりますが、本来のKidd抗体は赤血球を活性化したり赤血球表面へ補体を結合する能力を合わせ持っています。
　抗Fy^bは1951年、ベルリンに住む3回の妊娠歴があり輸血歴のない婦人の血清中から最初に報告されています。抗Jk^bは輸血反応で苦しむ患者の血清から発見されました。これら両方の抗体が稀に検出されます。また稀に単独でも見つかります。これらの2つの抗体は2倍の抗原の遺伝子量（Fy（a一b＋）とJk（a−b＋））を持つ血球に反応しがちです。酵素処理された血球は抗Fy^aと反応しませんが抗Jk^bとの反応性は通常大変増強されます。
　幾人かの著者が異なる培養液中に保存したFy抗原の壊れ易さに関して報告をしています。Issittはこれらのすばらしいサマリーを提供しています。我々が実施した限られた再調査からかなりの供血者が採血特点でFy（b＋）であるが大変弱く、（7）遇間後にはFy^b陰性が得られたことを見つけました。

問題7．（7）の中に入る言葉は次のうちどれでしょうか？

　　　　　　　 2〜3 4〜5 6〜7 　　　　　　　

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