【考察】
　出産と多くの輸血の間に、UKは抗体をいくつか形成しています。ご存じのように、Kidd式血液型システム（BGS）での抗体は、血清中に検出できない濃度で存在する場合が多いことから、患者の抗Jk^bを示すことができることは非常に幸運です。患者が事故の際に緊急輸血された不適合の非交差適合0型、Rh＋血液の輸血を受けていない限り、恐らく患者の子供のうち少なくともl人がD＋であるように思われました。多くの外傷治療施設が妊娠可能年齢の女性に対してのみ0．Rh‐単位を輸血することから、それはあり得ないことではありません。患者の赤血球（RBC）刺激源が何であろうと、UKは、最低限の検査で解決するには高度の検出技術を要求する臨床的に重要な3つの抗体を形成しています。恐らく最も迅速な検出技術の一つは、選択された血球パネルまたは酵素処理パネルになるでしょう。3本のスクリーン血球を使用し、その＃3の血球が陰性である場合、それを貴院の除外プロセスの一部として含めることを忘れないで下さい。それは多くの抗原に対して、2倍用量の抗原（ホモ接合！）に陽性です。
　私の方から貴院に対して抗Dについて言うぺきことはありません。しかし再確認の意味で言えば、それは酵素処理した血球と良く反応し、場合によっては用量を示すことがあり、AB0式BGS以外では最も重要なRBC抗体であると考えられています。遺伝子RHDおよびRHCEを表すcDNAはクローニングされ、ほとんど同一であることが認められています。RBC膜のその2つのポリペプチドは、一方がD抗原を表し、他方がCcEe抗原を表しますが、いずれも4l7個のアミノ酸を有しています。それらは36個のアミノ酸が異なるだけであり、RBC膜を12回横切ります。Ｎ末端とC末端のいすれも脂質二重層に埋め込まれています〔4」。
　抗Fy^aは酵素処理した血球とは反応せず、非常に多くの場合、Fy（a＋b+)である血球と比較して、2倍用量の抗原Fy（a＋b-)を有する血球と良く反応します。この抗体は補体（C3）と結合することができ、溶血性輸血反応（HTR）および新生児溶血性疾患（HDN）にかかわっています。
　HDＮにおいては抗Jk^bもかかわっており、遅発性HTRの原因として良く知られています。この抗体が存在する場合、非常に（5）力価で存在することが多いことから、それを通常の方法によって検出することはでき（6）。患者がJk（b+)刺敵を受けるまで、その力価は検出不可能なレベルのままです。抗Jk^bは多くの場合、酵素処理した血球と比較的（7）反応し、ほとんど常に、Jk（a＋b+)血球以上にJk（a‐b＋）血球と良く反応します。

問題6．（6）の中に入る言葉は次のうちどれでしょうか？

　　　　　　　ます ません 　　　　　　　

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