【考察】
QJは、男性であるために交通事故時に0型Rh＋赤血球あるいはD、C、Eについて陽性の赤血球（RBC）を含有する血小板の緊急輸血を受けています。彼は免疫化されていたとしても彼のRh抗体は通常、赤血球（RBC）刺激を必要とします。抗Eはその説明に対する偶然の例外です。それは明らかなRBC曝露がないのに生じました。それらの抗体のいずれも、赤血球の短寿命となる赤血球を説明するIssitt博士流の言い方である「in vivoで上昇した赤血球クリアランス」を起こし得るものです。博士はさらに、それらの抗体の多く、特にRBC刺激以外から生じたと考えられるものは臨床的に重要ではないとも述べています。しかしながら、それが「臨床的に重要である」かあるいは「臨床的に重要ではない」かはほとんどわからないことから、我々はそれらが全て輸血反応を起こし（2）ものとして処理しなければなりません。
では遺伝子型と表現型について検討してみましょう。我々のほとんどは、QJの表現型がCDE陰性であることと最も可能性の高い遺伝型よりQJが「 （3） 」であると言うでしょう。遺伝子型、すなわち実際に遺伝された遺伝子を決定するには、広範囲の家系調査を行わなければなりません。RlRlまたはR2R2の血球または個人について言及する場合のほとんどで、我々は赤血球のタイピング、すなわち表現型、この場合DCCeeまたはDccEEより最も可能性の高い遺伝子型を結論づけています。遺伝子型を記述する場合に使用する書き方は、RlRlまたはR2R2です。
上記の交差試験結果のタイトルのところで、私は血球と血清が「適合しない」と記載しています。「no」が引用符で囲まれているのはなぜでしょうか。血球はＭ＋であり我々の患者は抗Mを持っているからです。皆さんの中には、抗Mが室温でのみ反応し、IgG交差適合がないことから、抗Mを無視する方を選択される方があるでしょうが、中には、抗Ｍも有するQJのためにＭ‐血液を見いだそうとする方もおられるでしょう。「正しい」（または「誤った」）答えはあり（4）。各検査室はIgＭ抗体を持った患者について交差適合する血液について独自の方針を持っています。
A型，rrの血液をさらに2単位見いだすには、最初に抗CDE試薬を用いてRh‐血液のスクリーニングを行う必要があり、次に、白人の22％がＭ-N＋であり米国黒人の30％がＭ‐N＋であることから、さらにそれらのうちの
（5）単位を必要とします。QJの血清中に抗Bを確認することからA型であることがわかります。
問題２．（2）の中に入る言葉は次のうちどれでしょうか？
前へ戻る
最初に戻る