【考察】
　抗Fy^bは、Duffy血液型判定における抗原に対する杭体です。抗Fy^bは、溶血性輸血反応（HTR）および新生児溶血性疾患（HDN）を起こし得るものです。抗Fy^bはIgGが主であり、抗グロブリン試験で最も良く反応します。Fy^b抗原は、酵素法により破壊されます。
　抗Jk^bは、Kidd血液型判定における抗原に対する抗体です。抗Jk^bは、HTRおよびHDNを起こし得るものです。抗Jk^bはIgGが主であり、抗グロブリン試験および酵素法で最も良く反応します。
　貴院の皆さんの多くが、全採血からのFFPおよびアフェレーシス法からの成分除去FFPについては良くご存じです。患者輸血に利用可能なかなり新しいFFP製品があります。それは、2500名までの供血者から採血されたAB0血液型特異的ヒトプール血漿であるPLAS＋SDと呼ばれるものです。そのプール血漿は、溶媒／界面活性剤（SD）で処理して、ヒト免疫不全ウィルス（HlV）、B型肝炎ウィルス（HBV）およびC型肝炎ウィルス（HCV）などの脂質外皮ウィルスを失活させたものです。そのSD法とは、溶媒と界面活性剤を混合することで、血漿分画の蛋白を完全な状態に保ちながら、ウィルスの脂質外皮を破壊できるという作用に基づいたものです。血球の脂質二重層は破壌されると考えられることから、血球血液成分をSD処理することはできません。非外皮ウィルス（例：A型肝炎ウィルスおよびパルボウイルスB19）については、ウィルス蛋白がSD混合物の可溶化効果に感受性ではないことから、SDによる破壊を受け（8）。

問題8．（8）の中に入る言葉は次のうちどれでしょうか？

　　　　　　　ます ません 　　　　　　　

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