QNは恐らく、手術に2単位より多く必要とすると考えられますので、週未にはさらに数単位準備しておくのが賢明であると考えられます。しかし、米国黒人供血者の約57％がJk（a＋b‐）であってS＋s一は4％に過ぎず、白人供血者の約26％がJk（a＋b‐）であってS＋s‐は11％であることから、実務上、Jk（a＋b‐）でS+s‐である2単位を見いだすには、約100単位をスクリーニングする必要があります。患者のオモテ試験が複雑な部分凝集を示しているのは確実であることから、患者は恐らく、多くの0型単位とA型単位の輸血を受けたと考えられ（11）。QNの血清中の抗Bから、患者のAB0血液型がA型であることがわかります。
【参考文献】
1. Issitt PD. Applied blood Group Serology. 3rd Ed. Durham, NC: Montgomery Scientific Publications, 1985 : 308-374.
2. Mollison PL. Engelfriet CP, Contreras M. Blood Transfusion in Clinical Medicine. 8th Ed. Oxford: Blackwell Scientific Publications, l993 : 254-265.
3. Vengelen-Tyler V, ed. Technical Manual of American Association of Blood Banks. 12th ed. Bethesda, MD: American Association of Blood Banks, 1996: 278-285，290-291.
問題11．（11）の中に入る言葉は次のうちどれでしょうか？
前へ戻る
最初に戻る