5．選択した血球について試験を行います。凍結在庫品からの血球を用いる場合は、ABO適合性を必ず調べます。血清が高頻度抗原に対する抗体以外に他の抗体を含んでいる可能性のあることに留意します。
6．患者血清と表現型的に類似の血球とを用いて、吸収試験および解離試験を行います。通常、高頻度抗原に対する抗体は解離液で回収され、それ以外の抗体は血清中に残ります。
7．パネル血球の化学的処理を試してみます（すなわち、酵素、ジチオスレイトール（DTT）、臭化2‐アミノエチルイソチオウロニウム（AET）など）。
8．（9）頻度抗原の有無について、患者の赤血球を調べます。患者が低頻度抗原陽性であれば、それと対照的な高頻度抗原については陰性であると考えられます。
高頻度抗原に対する抗体を扱うには、優れた計画が不可欠です。陰性反応することを期待して無作為に血球パネルを調べた場合、答えを見出す前に血清がなくなってしまう可能性が高いでしょう。あらゆる情報を考慮して、効果的な方法で問題を解決しなけれぱならないことを忘れないで下さい。抗K2は、Kell血液型判定での高頻度抗原に対する抗体です。抗K2は、新生児溶血牲疾患（HDN）および溶血性輸血反応（HTR）で示唆されてい（10）。抗Cは、Rh血液型判定での抗原に対する抗体です。抗Cも、HDNおよびHTRで示唆されてい（11）。LU用に2単位を見出すために在庫のスクリーニングを行うことは現実的ではないと考えられます。K：2であるのは、白人では約2％、米国黒人では1％未満です。C‐であるのは、白人の約30％、米国黒人の63％です。適合する2単位を見出すには、（12）単位を超える量をスクリーニングする必要があると考えられます。血液を見出す上での最良の選択肢は、最寄りの血液センターから単位を注文することであると考えられます。LUの血清中の抗A，Bから、患者のAB0血液型は0型であることが分かります。
問題9．（9）の中に入る言葉は次のうちどれでしょうか？
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