これらの抗原のいずれも、血小板、単核球、リンパ球または顆粒球という他の血球では認められません。しかしFy抗原は、脳、脾臓および腎臓などの他の組織で認められます。これらの抗原はいずれも、多回通過RBC膜蛋白にあります。Fya抗原は、恐らくRBC骨格の一部ではない、かなり糖化された糖蛋白分子で位置44にあるグリシンによって決定されます。さらに、Fy分子は恐らくケモカイン受容体です。Fy遺伝子は第1染色体にあるRh遺伝子に対してシンテニーであり、Jk遺伝子は恐らく、第7染色体にあると考えられるColton遺伝子に対してシンテニーです。手術室に向かうこの患者向けにRBC2単位を見いだすには、25〜27単位の0型血液をスクリーニングする必要があります。米国黒人では9％がJk（a‐）、90％がFy（a-）であり、白人では、23％がJk（a‐）、34％がFy（a‐）です。余談として、中国人と日本人のいずれにおいてもFy（a＋）が（9）％を超えています。YMの血清中の抗A，Bから、患者のAB0血液型が0型であることがわかります。
【参考文献】
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問題9．（9）の中に入る言葉は次のうちどれでしょうか？
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