【考察】
　FCは非常に運悪く、抗Fy^bを持っています。妊娠中の子供に影響はない可能性が非常に高く、この抗体が新生児溶血性疾患（HDN）を起こしたという報告はないのですが、Fy（b+）RBCの輸血を受けた場合には、患者は軽度の輸血反応を起こす可能性があります。この抗体の最初の例は、1951年に、3人の子供を持ち輸血経験のないドイツ人女性で報告されています。非常に希な抗体である抗Fy^bは、低イオン強度溶液中、37℃のインキュベーション後の抗グロブリン相で最も良く反応しません。この抗体は通常、反応性の弱い抗体であって、酵素処理した血球とは反応しません。この抗体は多くの場合、2倍用量の抗原を有する血球と最も良く反応します。しかし、特に米国黒人供血者からの場合、Fy（a‐）RBCが全て、2倍用量のFy^b抗原を有するとは限りません。
　（７）人および米国黒人供血者からのRBCは、Fy^aおよびFy^bが全くない場合が多くあります。これは、2個の沈黙対立遺伝子FyFyの存在により、RBCに検出可能なFy^aおよびFy^bがないためです。Fy^aまたはFy^b遺伝子とともにFy遺伝子がl個のみ存在する場合、供血者はホモ接合性であるように思われ、それぞれFy（a＋b-）またはFy（a‐b+）に分類されます。
　Duffy遺伝子は、RBC膜を数回通る糖蛋白をコードしています。Fy^aおよびFy^b抗原はそのN末端に位置しており、その構造は、ケモカインであるIL‐8およぴ（８）原虫Plasmodium vivaxの（９）であると考えられます。Duffy糖蛋白は、他の組織でも認められます。白人供血者の17％のみがFy（a＋b-）であり、米国黒人の77％がFy（b-）であることから、FC用に連合する2単位を見いだすには、A．Rh十のRBCを（１０）単位スクリーニングする必要があります。FCの血清における抗Bから、患者の血液型は（１１）型です。

問題7．（7）の中に入る言葉は次のうちどれでしょうか？

　　　　　　　アメリカ アフリカ アフガン 　　　　　　　

前へ戻る　　　　　　　　　　　　　　　 最初に戻る