【考察】
ZBは、生きるための戦いを行っていると考えられます。幸運なことに、患者の血液型ははAB，Rh＋であり、人手可能なあらゆる血液型の輸血を受けることができ、貴血液センターが貴方に送付を待ちかねているA型のいずれの単位であっても受けることができます。ZB血清中の抗Ｍは、室温での直接遠心（ISRT）で、さらには交差適合の抗グロブリン（AHG）相で反応します。そのため、皆さんの多くはこれが臨床的に重要な抗体であると考えるかも知れません。しかし、ISRTが行われなければ、AHG反応はずっと陽性なのでしょうか。各血液銀行研究所は、通常は病院の輸血審査委員会と連携して、それ自体で、それらの場合に方針をどうすべきかを決定しなければなりません。「正解」や「不正解」というものはありません。ZBの入院中に、他の血液製品、すなわち新鮮凍結血漿（FFP）、血小板および恐らくはクリオプレシピテートを輸血する必要が生しることもあり得ます。
抗M抗体でIgG成分を有するものはほとんどないことから、その抗体は臨床的には重要ではあり（２）。それは通常、赤血球暴露の経験がないことがわかっている人々で認められる生理食塩水凝集素（３）。前加（４）法による適合性試験によって、その人々の大半において抗体の反応性がなくなるはずです。前加温法を行う場合には十分な注意を払って、該当する抗体のみを前加温で除去するようにします。前加（４）法によって検出されなかった臨床的に重要な抗Ve1をリストアップしておきました。
この患者の検体は、血液型裏試験で不一致を生しる可能性があります。なぜならば市販のA1，B血液は通常ドナー血球をプールしたものであり、統計的には少なくとも1人のドナーはM＋であることになる。抗体が抗Ｈであることが確認されたら、M-のAlおよぴB血球であることを確認して、裏試験に使用することができると考えられます。別法として、A1およぴB血球を酵素処理して、M-とすることができるでしょう。酵素処理した血球を用いる場合、酵素処理したスクリーニング血球およぴ自己血球も検査して、結果の解釈に役立てるようにしなければなりません。裏試験用血球がM‐であれば、AB0血液型判定の不一致は認められないでしょう。
問題２．（2）の中に入る言葉は次のうちどれでしょうか？
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