【考察】
HHは行くべきところに行ったように思われます。患者は休日には入院しませんでした。しかし、以前よりかなり重大な状況に患者は直面しています。仮に患者が生きて医療センターに到着したとしても、患者は救急手術を生きて乗り越えなければなりません。大動脈瘤破裂の死亡率はかなり高いものです。多くの場合、手術室に到着するまでに死亡します。
貴院が発見している抗Eは事態を複雑にしているだけです。いずれにしてもそれはどこから来たのでしょうか。HHはl996年l0月に行った先回の検査では抗体スクリーニングで陰性でした。しかし患者は、芝刈り機に足先をひかれたために起こった出血を止めるために、RBC2単位と血小板l単位の輸血を受けています。抗Eは、E+ RBCの暴露によることの免疫反応によって生し得るもので、通常は妊娠もしくは輸血によって生じます。しかし、暴露後にE抗原に対する抗体を作るのは、E‐の人の1％未満です。抗Eはさらに、既知のＲBC刺故からではなく、「自然に」あるものであることが文献で多く報告されています。引金要因には関係なく、抗Eは臨床的に重要であると考えなければならず、E‐RBCを輸血しなければなりません。
抗Eは通常、37℃インキュべーション相および抗ヒトグロブリン（AHG）相後に反応する場合があるIgG抗体です。この抗体は通常、2倍用量のE抗原E＋e‐を有する血球との反応性が高いわけではなく、酵素処埋した血球とは反応性が高くなります。抗Eは通常、IgGサブクラスであるlgG1およびIgG3であり、それによりE+ RBCの寿命は短くなります。それは、非常に希ですが、自己抗体として報告されています。
Ｅ抗原はRBCでのみ認められており、分泌液や他の組識では検出されていません。E抗原およびe抗原は、恐らくl2回も赤血球膜を横断するリポ蛋白分子上に存在します。この分子の蛋白部分は、4l7個のアミノ酸鎖から成っています。226位にプロリンまたはアラニンというアミノ酸が存在すると、それぞれE抗原およびe抗原か生します。
Ｅ-が99．9％を超えることから、本日医療センターに向かう途中でHＨに輸血すぺき8単位を見いだすのにスクリーニングする必要があるのはB型, D- 8単位のみです。米国黒人では約2l％がE＋（さらにほとんど常にD+であるのに対して、白人では約30％がE＋（やはり、ほとんど全貝がD＋です）です。HHの血清に抗Aがあることから、患者のABO血液型は（8）型です。
問題8．（8）の中に入る言葉は次のうちどれでしょうか？
前へ戻る
最初に戻る