【考察】
　今回のセルフチェックの血清はほとんどのFy（b＋）血球と弱く反応する抗Fybを含みます。しかしたまに見つかるFy（a＋b＋）血球とはおそらく全く反応しないでしょう。この抗体は大変珍しくもあり、正常であるようにも思われます。なにを意味しているかと言いますと、同定した抗Fyb抗体の全部またはほとんどが、大変弱いことを意味しています。それは抗体が効力をほとんど持たないのかそれとも被検赤血球上の抗原が弱いのかが理由でしょうか？おそらく両方の現象が合わさったものと思われます。
　幾人もの著者が異なったメディウムでの血球保存で、Fy抗原が壌れ易いことを報告しています。Issittはこれらの報告の素晴らしいサマリーを提供しています。我々が行った限られた調査から、幾人かの供血者が供血時ではFy（b＋）タイプであったことを見つけました。しかし大変弱く、4−5（２）間後にはFy^bタイプが陰性の結果が得られました。
　文献を調査して、他の抗体を持つ人の中に抗Fy^bの多くの例が見られることを発見しました。抗Fy^aと抗Fy^bの両方とも即発性または遅発性の輸血反応を（３）ことが報告されています。しかしながら抗Fy^bによる新生児溶血性疾患は1987年まで報告されませんでした。これは抗Fy^aと抗Fy^bが普段はIgG1であり、全く胎盤を通過（４）ことより珍しい報告と思われます。
　患者のためにFy（b−）の適合血液2単位を見つけるには供血者の人種混合を考慮して、（５）単位の血液をスクリーニングする必要があります。アフリカ系一アメリカ人の約77％がFy（b一）であり、白人は17％のみがFy（b一）です。セルフチエックの血清中に抗A，Bが存在することより、ABO血液型は（６）型であることが確認されます。

問題２．（2）の中に入る言葉は次のうちどれでしょうか？

　　　　　　　日 週 月 　　　　　　　

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