【考察】
VYが抗体スクリーニングで陽性であることには驚きません。患者は過去に何度も輸血を受けてきました。患者がこれまでにたた一つの抗体しか産生していないことは幸運なことです。そうであっても、抗Sは臨床的に重要です。その抗体は、溶血性輪血反応と軽度ないし重度の新生児溶血疾患の両方で示唆されています。抗Sは、多くの場合S＋s＋血球以上にS＋s‐血球と強く反応する遺伝子量を示す可能性があります。この抗体は通常、酵素処理した血球とは反応しません。S抗原に対する酵素の効果は多様であり、破壌が不完全な場合もあります。
S抗原はRBC膜上に伸ぴるシアロ糖蛋白分子（SGP）の一つであるSs SGPあるいはグリコフォリンBにあります。29位のアミノ酸がメチオニンであれば、その抗原はSです。29位にトレオニンがあれば、その抗体はsです。ＬNS系遺伝子は第4染色体にあります。
VYは恐らく、出血を防止するために本日少量の第V因子製剤を必要としますが、輸血の必要性はまずありません。しかし、それらの決定は、臨床検査結果を検討した上で行うことになります。S‐s＋RBC2単位の交差適合血液を必要とする場合、我々は0．Rh‐を約３〜６単位スクリーニングする必要があります。米国黒人の70％およぴ白人の45％がS‐s＋です。患者血清中の抗A，Bから、VYは（７）型であることがわかります。
問題7．（7）の中に入る言葉は次のうちどれでしょうか？
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