【【考察】
RCが、過去のいずれかの妊娠に反応して抗体を形成したことは明らかです。それは極めて強力に反応する抗体であって、胎盤を通過し得ることは明らかであると思われます。本日行う必要があることとしては
1）彼女の抗Eの力価測定を行い、
2）血清の一部を冷凍保存して、彼女の次回未院時に今回の血清と力価測定を行うことができるようにすることです。各力価測定バッチについて、できれば同じ血球を用い、そうでなければ少なくとも同じ（３）型を用いるという点に留意して下さい。例えぱ、本日R2R2血球を使用するのであれば、彼女の妊娠期を通じて、力価測定にはR2R2血球を使用しなければなりません。各施設とも、臨床的に重要であると考えられる力価測定値の「マジックナンバー」（発表データは32〜128）を持っていますが、ほとんど全ての施設が、力価測定値の上昇が重要であることは明らかであるという点で一致しています。各種施設がさらに、各種期間（通常4〜6週間）での追跡調査来院を要求します。
RCが経皮的臍帯採血術（PUBS）を受ける必要が生じた場合には、その際に胎児血球を調べて、それがE十であるか否かを知ることができるでしょう。もしそれが（４）であれば、それ以上の力価測定は行う必要がありません。その胎児がE＋であれば、当然のことながら、RCの分娩まで抗Eの力価測定を継続する必要があります。私が力価測定を行った際は、終点はR2R2血球で4、（５）で2でした。その血球は、パネル血球であって、瓶から出してすぐに使用しました。私はTechnical Mannualの651〜654頁に記述された手順に従って、RCの血清を生理食塩水で希釈しました。その力価は最終希釈液と逆比例するもので、≧1＋の反応を与えるものであることに留意して下さい。
RCに2単位の濃厚赤血球を直ちに輸血する必要がある事態が生じることがあったとしても、それを見つけることは難しくありません。期限切れのD単位はほとんどがrr、従ってE‐である可能性が非常に高いことから、それを使用できると考えられます。D＋単位の場合、白人の約56％がE‐であり、米国黒人の70％がE‐であることから、我々は（6）単位のスクリーニングを行う必要があると考えられます。RCの血清中の抗Bから、彼女がAB0血液型の（7）型であることが確認されます。
（参考）
R0:Dce, R1:DCe, R2:DcE, Rz:DCE, r:dce, r':dCe, r''dcE, ry:dCE
問題3．（3）の中に入る言葉は次のうちどれでしょうか？
前へ戻る
最初に戻る