【考察】
今回のセルフチエックの血清は、稀に遭遇した臨床的意義のある抗体であった抗sを含んでいます。ほとんどの場合、抗sは輸血や妊娠による赤血球不適合の結果として生じます。抗sは時によっては室温またはそれ以下の温度に於いて、間接グロブリン試験でより強く反応します。それは暖かい温度よりむしろ冷たい温度を好むIgG抗体であることを意味します。この抗体は遅発性溶血性輸血副作用や新生児溶血性疾患を引き起こす事が<可能です。
もしスレオニンが29番目のアミノ酸であるならば、s抗原はglycophorin B（SGP）に位置します。もしメチオニンが29番目のアミノ酸であるならば、S抗原が存在します。赤血球には約100，000のSGPが存在します。s抗原は通常赤血球を酵素処理することによっては破壊されません。しかし酵素処理血球をテストした場合、時には抗sとの反応が低下するかも知れません。
抗sは、S-s＋赤血球がS＋s＋赤血球より（５）反応することで、2倍の遺伝子量をもつことは知られていません。
患者への2単位の適合血液を得るために、ドナー人口の人種混血に基づき、約（６）単位の血液をスクリーンする必要があります。例えばアフリカ系一アメリカ人の3％、白人の11％がS＋s-です。
セルフチエックの血清中には抗A，Bが存在することで、血液型は（７）型であることが確認されます。
問題5．（5）の中に入る言葉は次のうちどれでしょうか？
前へ戻る
最初に戻る