自己抗体検査(4）

抗ds-DNA抗体IgG
抗ss-DNA抗体IgG：
解　　　説　　�@ds-DNAとss-DNA
　　　　　　　　　SLE患者血清中には、　２本鎖(double stranded， ds)DNA、ならびに　１本鎖
　　　　　　　　　 　(single stranded， ss)DNAに対する抗体、すなわち抗ds-DNA抗体、抗
　　　　　　　　　ss-ＤＮＡ抗体が存在する。そしてSLEに対して特異性のある抗体は、
　　　　　　　　　ds-ＤＮＡに対してのみ反応する抗体と、ds-とss-DNAの両ＤＮＡに対して反応
　　　　　　　　　する抗体である。これに対し、ss-ＤＮＡに対してのみ反応する抗体は、SLE
　　　　　　　　　以外の膠原病でも出現する。
　　　　　　　　�AIgG抗体とSLE
　　　　　　　　　抗ds-ＤＮＡ、または抗ss-ＤＮＡ抗体は、さらにlgG、lgA、lgMの各免疫グロブ
　　　　　　　　　リソに属する抗体にわかれるが、とくにSLEの病状をよく反映しているのは
　　　　　　　　　IgG型抗ds-DNA抗体であり、SLEの病勢と平行して消長することが多レ。こ
　　　　　　　　　れはとくにループス腎と密接に関係しており、SLEの悪化に伴って上昇す
　　　　　　　　　る。これに対し、IgG型抗ss-DNA抗体を有するSLE患者は、臨床的に比較的
　　　　　　　　　軽症であるといわれている。
病態の推定　【高いとき】（　）内は陽性率（（6）-DNAの陽性率。いずれ
　　　　　　　　　　　　　もELISA法による）
　　　　　　　　　　　　　●SLE（40〜60％、80％）●PM/DM（25％、50％）●PSS（20〜
　　　　　　　　　　　　　30％、90％）●MCTD（10〜20％、45％）●Sjögren症候群（25％、
　　　　　　　　　　　　　45〜50％）など
　　　　　　　　　　　　　（臨床検査コンペジウム第8版B6版、ビー・エム・エル、1994、p200）

問題９９．（6）の中に入る言葉は次のうちどれでしょうか？

　　　　　　　最初はss-DNAの、次はds 最初はds-DNAの、次はss 　　　　　　　

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