自己抗体検査(28）
抗インスリンレセプター抗体：
解説 ホルモンや神経伝達物質は、標的細胞の受容体(レセプター)に結合し、初めて
その生理的活性を発現する。近年、そのレセプターに対する自己抗体が生じ、
レセプターの機能が低下する疾患が知られてきている。
1975年にFlierらは、高インスリン血症であるのにもかかわらず、インスリン
抵抗性のきわめて強し糖尿病患者血中にインスリンレセプター抗体の存在を報
告した。
今日、インスリンレセプターに関連する疾患は、Type A、Type B及びType
Cに分類され、Type Aはインスリンレセプターの異常でレセプターの数が減少
している(原発性インスリン受容体減少症)と考えられている。
Type Bはインスリンレセプター抗体が血中に存在する（4）である。
Type Cはインスリンとインスリンレセプターが結合したあと、うまく信号が
細胞内に伝わらない疾患です。
Type Bの病因であるインスリンレセプター抗体の検査には、radio receptor
assay(RRA)、免疫沈降法、生物学的測定法などが行われている。
（臨床検査コンペジウム第8版B6版、ビー・エム・エル、1994、p211）
問題２３６．（4）の中に入る言葉は次のうちどれでしょうか？
前へ戻る
ホームに戻る