自己抗体検査(17）
抗胃壁細胞抗体
（抗パエリタル細胞抗体）：
解説 ①胃壁細胞(パリエタル細胞、parietal cell)の抗マイクロゾーム抗体分画に属する蛋白
に対する自己抗体を抗内因子抗体という。
②血清中の本抗体は、抗内因子抗体と同じく悪性貧血の際に高率に陽性と
なる。しかし他の疾患でも陽性となるので疾患特異性はないが、もし明らか
に本抗体陽性のときは（7）疾患を伴っている可能性を考えてみるべきである。
抗内因子抗体と同時に測定することが望ましい。
病態の推定 【高いとき】( )内は陽性率
●悪性貧血(80％)●甲状腺機能亢進症(24％)●甲状腺機能低下
症(55％)●萎縮性胃炎(38％)●胃体部潰瘍(27％)●胃癌
(24％)●鉄欠乏性貧血(36％)●Sjögren 症候群(15％)●糖尿病
(18％)●肝疾患(22％)●対照者(健康人)(8％)
（臨床検査コンペジウム第8版B6版、ビー・エム・エル、1994、p206）
問題１８５．（7）の中に入る言葉は次のうちどれでしょうか？
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