自己抗体検査(12）
モノクローナルRF結合免疫複合体：
解説 免疫複合体(immune complex : IC)は、自己免疫疾患をはじめとして、肝疾患、
腎疾患、癌、感染症などで増加することが知られ、これら疾患のスクリーニン
グおよびモニタリングに用いられている。本法は、ICを形成したIgG
と特異的に反応するマウスモノクローナルリウマチ因子(mRF)を用いるもの
で、従来の抗Clq法、抗C3d法などと、原理的に異なる。
本法は各種自己免疫疾患患者でのIC値が従来法に比べ陽性率が高く、かつ高値
傾向であり、特に慢性関節リウマチでの高値を示す傾向があると言われている。
抗Clq法および抗C3d法が（7）結合能のあるICを検出するのに対し、本
法は（7）結合能のないICを捕えることができる測定法であり、両者を
ともに測定することでICの生体内での動態を知る事が可能なため、診
断や治療経過の病体把握に有用であると考えられます。
病態の推定 【高いとき】●慢性関節リウマチ ●混合性結合〔組]織病 ●全身性エリテマ
トーデス ●シェーグレン症候群 ●強皮症 ●多発性筋炎
（臨床検査コンペジウム第8版B6版、ビー・エム・エル、1994、p203）
問題１５４．（7）の中に入る言葉は次のうちどれでしょうか？
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